VALORANTというゲームについてくる常駐ソフト

2020年6月5日

PCゲーム VALORANT ゲーム

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6/2リリースのRiot Games新作FPS『VALORANT』は5対5のチームで戦うキャラクター選択式のタクティカルシューターです。

かなり低スペックのPCでも遊べることもあり、長続きするかはわかりませんがとりあえず言えることは、「今は人気だ」ということでしょう。

しかしこのゲーム、今までの流行のゲームとは違ってダウンロードするうえで少し注意点があると思います。



それは、VALORANTをプレイするうえで絶対にインストールすることが必要な「Riot Vanguard」についてです。
大半の方は、何も知らずにダウンロードして、何の影響もないかのように動作させているかとは思いますが、それがどのようなものかと、幾分かのリスクがあることをここでお教えできればと思います。

Riot Vanguardとは


Riot Vanguardについてはここで開発の方から案内がありますが、要約すると「ライアットゲームズが独自チューンを施したゲームセキュリティソフトで、ゲーム内チート対策ソフトであり、VALORANTのプレイ中はRiot Vanguardの起動が必須である。」
ということが書いてあります。
ゲームにとってチート対策はとても重要です。それも競技性が高くなれば高くなるほどにです。
しかし、先の公式ページにはそれ以上に重要なことが書いてあります。

それがこちら、

「Riot VanguardはVALORANTの起動に合わせて常駐するクライアントと、カーネルドライバが併用されています。」「プレイヤーのPC環境によってはVanguardのクライアントやドライバが誤動作を起こし、プレイアビリティに影響を及ぼす可能性があります」

というものです。

Riot Vanguardが引き起こしうる問題

各種PCパーツ、PC周辺機器のハードウェアのドライバー等ソフトへの影響

これが一番わかりやすい形で影響が出るかと思いますが、キーボードの操作ができない、マウスの操作ができない、キー・ボタンの割り当てができないなどといった問題から、Wi-Fiドライバー等を妨害するといった現象もネット上では確認されます。

カーネルモードでの動作について

CPUの実行モードには、「ユーザーモード」と「カーネルモード」(特権モードとも)の2種類があります。ユーザーモードは、一般のユーザーやアプリケーションなどが動作するモードで、このモードで動作するソフトウェアは互いに独立して動作します。

一方の、カーネルモードはOSの中枢部分である「カーネル」のモジュールが動作するモードで、OSの処理やデバイスドライバなど、OSそのものやOSに近い場所で動作するソフトウェアが稼働するモードです。カーネルモードで動作するソフトウェアは、OSと同じレベルで動作するため、そのPCに関してより詳細な情報を取得しやすくなっています。

また、カーネルモードはユーザーモードとは異なり、すべてのソフトが同一のメモリを共有します。つまりユーザーモードのように各ソフトの動作環境が独立していないため、あるソフトの不具合が、ほかのソフトの動作に直接影響を与えてしまう可能性が高いといえます。

この「Riot Vanguard」のカーネルでの動作が各種のドライバーに良くない影響を与えることがあり、実際に影響を受けているプレイヤーがいるというのは、少しどうなのか、、、と思う点です。

その他ソフトウェアへの影響


真っ先に挙げられるのが、ほとんどがカーネルモードで動作しているセキュリティソフトへの影響でしょう。セキュリティソフトを妨害している事例が発生しているかは確認していませんが、今後起こりうる問題の一つとして頭に入れておく必要があります。無料ゲームプレイがセキュリティに影響を与えるとはこれいかに、、、

セキュリティソフトに影響が出た場合は、とりあえずVanguardを削除して(削除方法リンク)PCを再起動させて、PCが正常に使えるか試す必要があります。

OSと同じレベルで動作しているので、最悪の場合はOS自体に不具合が出る可能性があります。その場合は、、、OSの再インストールでしょうか?

MSI Afterburner等のサードパーティー製のPC情報読み取りもしくは、コントロールソフトに影響を与えるという事例もネット上には転がっています。しかしこれは最新版に更新することで解決できる?ようです。

(これで思ったのはVanguard君はアンチチートソフトというより脆弱性スキャナー(CVEスキャナー)なのでは、、、ということです。)(ソフトの中身を見たわけではないのでほんとのところはわかりません。詳しい方に任せます)実際Vanguardがあってもチーターっぽいのはいる。&BAN(自動or手動?)されてる人もいる。

PC上にある重要な情報を盗み出されるリスクが増える

これは、カーネルモードでの動作が原因の一つとなりえるものですが、カーネルモードで動作するソフトに脆弱性があると、クラッカーはそれを利用して比較的簡単に管理者権限を奪い、そのコンピュータを実質的に乗っ取ってしまうことで、PC上にある重要情報を盗み出して悪用することができてしまいます。

しかし、これは普段からネットにつないでいれば常に負っているリスクなのでRiot Vanguardとその開発・運営関連企業(米Riot Gamesと親会社である中国Tencent等)を信頼しているのならば、使っているPCをハックされる可能性が少し増えたんだなぁ~ぐらいに思っていればいいと思います。(仕事に使ったりする重要なPCでゲームする人はいないと思うので(笑))

Vanguardのソフト自体が我々の個人情報を収集し世界中で売りに出すということは考えずらいですが、この件もあって情弱ご用達のような扱いになってしまったカーネルで動作する無料のセキュリティソフトのAvastが、集めたユーザーデータを販売していて問題になったこともあるので、このようなリスクがあることも頭に入れておくべきです。リンク 

PCのパフォーマンス低下を引き起こす

常駐ソフトが引き起こす問題としてはこれがよく言われますが、このVanguardも例にもれずパフォーマンスの低下を引き起こしているものと思われます。PCの性能によって程度は異なると思いますが、ゲーム自体の起動にかかわらず、Windowsの起動が遅くなったりPCの動作全体が遅くなってしまったりするということです。

これに対しては、スタートアップの設定からVanguardwo無効にしたり、システムトレイ上のアイコンからVanguardの機能のオン/オフを切り替えることで解決できるかと思います。

しかし、、、
Vanguardをoffにしたままゲームはできないので、ゲームをする際はスタートアップを有効にして、機能をonにしてからPCを再起動する必要があります。(正直めんどくさい)

まとめ

ここでは思ったことと、考えられる事態を書いてみましたがネットにつないでいる以上Riot Vanguardを必要以上に恐れる必要はありません。がインストールするかどうかは自己判断でお願いします。Riot社は万全を尽くすでしょうが、セキュリティーが100%安全ではないとも述べています。

カーネルドライバーであるRiot Vanguard とチーターの戦いが楽しみではありますが、正直なところ、結局いたちごっこになってしまうと思います。

チートと関係なくPCの設定やその他のソフトを制限してくるという点はどうにかしてほしいです。個人的には、カーネルドライバの使用について何か変えてもらいたいです。

参考・読むべき


自己紹介

自分の写真
PCパーツ、PC周辺機器に興味を示すおじさん? 初めてPCをばらばらにしたのは10年以上前のこと、それ以来自作PCにはまってしまい自作PC情報を収集する毎日。 ゲームはブラウザゲームをたしなむほどだったが、いつしか本格的なPCゲームをやりだしてしまう。そしてfpsやpingを気にしだしてしまい、インターネット回線や、ルーターなどの周辺機器にものめりこんでしまう羽目に。

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