Wi-Fiを使ってネットにつなぐ方法はたくさんあって、ほとんどの方はPCやゲーム機等に内蔵のWi-Fi受信器を使っているかと思います。
しかし、家の構造上、場所によって通信状況が悪かったり、ラグが大きく、動作がおかしいことも多々あります。
そこで、今回はそのような状況を改善して、「Wi-Fi電波を有線接続してゲームを高速に・ネットを快適にする方法」を教えたいと思います。
(注)有線接続では安定して速度が出ている前提です。「Wi-Fiの通信速度・安定性」が「正しいケーブルの使われている有線LAN接続の速度・安定性」を超えることはありません。
ネットサーフィン中のもっさり感や、ゲームでのラグに悩まれている皆さんはこの記事にたどり着くまでに「有線接続するのが1番」だということを散々見てきたでしょう。
それでも、家の構造や、家庭の事情でWi-Fi接続しか手段がない方はこの記事を読んで、少しでも状況が改善すれば幸いです。
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目次[非表示]
Wi-Fi接続を強化するさまざまな方法
- 既存のルーターを高性能なルーターに変える
- 高性能な外部アンテナが付いた子機を使用する
- 無線LAN中継器を使用してWi-Fi接続
- 無線LAN中継器を使用して有線接続する
などがありますが、今回は4の「無線LAN中継器を使用して有線接続する」を紹介します。
無線LAN中継器とは
無線LAN中継器(WI-Fi中継器)はWi-Fiの電波が弱いときや部屋に電波が届きにくく通信が不安定なときに、手軽にWi-Fiの電波を補強できる機器です。
基本的にWi-Fiの電波が弱い場合に設置し、 Wi-Fiを利用できる範囲を拡大することができます。
理論上は、家のWi-Fi環境に不満のある方も、中継機を利用すれば家中どこでも快適な速度で動画やインターネット通信をすることが可能です。
ですが、今回は「Wi-Fi電波を有線接続してゲームを高速に・ネットを快適にする方法」を紹介する回なので、無線LAN中継器のWi-Fiを中継する機能ではなく、中継器を子機として利用する機能(コンバーター機能)を使用していきます。
やり方
方法は簡単です。まず、無線LAN中継器を設定して、今PC・ゲーム機を置いている場所より親機に近く、電波強度が良い場所にあるコンセントに差し込みます。
一般的にはルーターと使用したいPCやゲーム機の中間手地点に設置するのが好ましいとされいますが、今回は中継器からLANケーブルを伸ばすので中継器本体にルーターから必要な強さの電波が届いていれば必ずしも中間地点に設置する必要はありません。
(電波強度はスマホのWi-Fiアナライザーアプリを使えば簡単にすぐわかりますし、最近の中継器は本体のランプや専用アプリで電波強度的に設置可能かどうかをお知らせしてくれる機種が大半です)
コンセントに差し込んだら、LANケーブル(カテゴリー5e以上)で中継器とPCもしくはゲーム機をつなぐだけです。
とんでもなく簡単です。難しいことはありません。
有線接続するための中継器を選ぶときの注意点
1.有線LANポートを搭載していて、コンバーター機能(子機機能)を持った無線LAN中継器を選ぶ
現在はたくさんの中継器が発売されており機能も様々ですが、有線LANポートを搭載していない機種も多数あります。
有線接続するためにはWi-Fi中継器に有線LANポートが搭載されていて、イーサネットコンバータ機能や子機機能が明示されている機種を選ぶ必要があります。
2.有線LANポートの上限通信速度
一番注意しなければいけないのはこのLANポートの通信速度です。家に光回線が引かれているのならば1Gbps(1000Mbps)対応の有線LANポートを搭載した機種をおすすめします。
機種のパッケージには433+300や1166Mbpsといった大きな数字が書いてあっても、有線LANポートの上限速度が10/100Mbpsのものではそれ以上の速度が出ません。
Wi-Fi中継器は安い機種で2000円台からたくさんの商品がありますが、それらのほとんどは有線LANポートを搭載していたとしても10/100Mbps上限で100Mbps以上の通信速度を出すことができないようになっています。
実際に100MbpsのLANポートを実験してみるとまさにその100Mbpsのポートがボトルネックになってしまい100Mbpsにすら到達しません。
ということで、10/100Mbpsの有線LANポート搭載の中継器は「有線接続をする」という用途では地雷製品になります。気を付けましょう。
3.5GHz対応&高速な最大通信速度のものを選ぶ
Wi-Fiには2.4GHzの電波と5GHzの電波があり5GHzの電波には2.4GHzよりも高速という特徴があります。ですので通信速度を気にする方は5GHzに対応した中継器を選びましょう。
また、1Gbpsの高速な有線ポートの通信を有効に活用するため、1Gbpsに近い866Mbps以上に対応した中継器を選ぶことをお勧めします。
4.メーカーの選び方
基本的にはどこメーカーのものを選んでも問題なくつながるはずです。ですが、トラブルにあいたくない方はルーターと同じメーカーの中継器を選びましょう。
Wi-Fi関連の分野では共通規格があるといえども未だに機器同士の相性の問題があると思われる事例が確認でき、メーカーサポートでもそのような返答がされたという口コミも散見されます。
国内メーカー同士の組み合わせなら相性問題も多少起きにくいように個人的には感じていますが、不具合に合う可能性を減らしたい、メーカーにしっかりサポートしてほしいという方はできるだけ親機と中継器のメーカーを同じにしたほうが無難です。
最後に上記の1、2、3を満たし、通常の使い方に加えて有線接続して使用することにも最適な中継器で【2021年】現行販売機種の製品比較をして終わります。
Wi-Fi 6対応の中継器とWi-Fi 5対応の中継器がありますが、新しく購入するのならば私はWi-Fi 6対応の中継器を購入することをお勧めします。
なお、5GHzを使うには、親機(ルーター)も5GHzに対応している必要があります。
【2021】Wi-Fi 5対応&ギガビットLANポート搭載無線LAN中継器性能比較
※画像はアマゾンへのリンクです。
※通信速度は親機と連動しており親機の最大通信速度より速くなることはありません
※価格は記事制作時点
※順位は記事制作時点の中継器の売れ筋順位
これらの中継器はすべて中級グレード以上の製品なので、どれを選んでも性能で不満が出ることはないでしょう。
Wi-Fi 6対応の中継器を選ぶべき?
私はWi-Fi 6対応中継器をおすすめします。
現在最新規格のWi-Fi 6(11ax)はWi-Fi 5(11ac)と互換性がありWi-Fi 6の中継器を選んだからと言って今まで使っていたスマホなどが接続できなくなることはありません。
また、Wi-Fi 6のメリットをここでは詳しくは説明しませんが通信速度やスマホやパソコンのバッテリーの持ちがよくなることを考えるとWi-Fi 5を選ぶメリットはあまりありません。
選ぶのが面倒くさい方向けおすすめ
選ぶのが面倒くさい方向けに私が個人的にお勧めする機種を2機種紹介して中継器導入を後押ししておきます。
次に紹介する商品をお勧めする1番の理由は、私が同メーカーのWi-Fi 6対応&中継機能&コンバーター機能(中継器から有線接続する機能)を持った機器を実際に利用して通信に問題はなく、速度にも不満がない、つまりは特に問題が発生していないためです。
1. バッファロー WEX-1800AX4
これを選んで困ることはほとんどないと思います。
- 現時点でWi-Fi 6中継器の中で最薄の3.3cmなので他の中継器よりも邪魔になりにくい点が良い。
- 2口コンセントのもう片方ふさがない日本向けの設計
- EasyMesh対応なので、同じ対応ルーターがあればメーカーに関係なくMeshWi-Fiが構築可能
2. バッファロー WEX-1800AX4EA
Wi-Fiの範囲に不安がある方はこちらがおすすめ
- 外部アンテナで電波に指向性を持たせられるので多少の受信、送信性能、範囲に良い影響があるかも
- 現時点でWi-Fi 6中継器の中で最薄の3.3cmなので他の中継器よりも邪魔になりにくい点が良い。ただしアンテナのせいで左右には大型化×
- 2口コンセントのもう片方ふさがない日本向けの設計
- EasyMesh対応なので、同じ対応ルーターがあればメーカーに関係なくMeshWi-Fiが構築可能
まとめ
本記事は2021年9月に「Wi-Fi電波を有線接続してゲームを高速に・ネットを快適にする方法」について書きました。
今のWi-Fi環境に不満のある方は、簡単にできる中継器のイーサネットコンバータ機能を試してみるとよいかもしれません。
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