2021年も終わりに近づく今日この頃、グラボ価格が高騰しGTX1650は2万円台で買える唯一のグラボといっても過言ではない状況にあります。実際に10万円でデスクトップPCを買う、自作で組むとなったらグラフィックボードとしてGTX1650が選ばれることがほとんどだと思います。そこで今回はGTX1650で2021年12月最新アップデート環境のPCゲーム原神Ver.2.3がどの程度できるのか実際にGTX1650を使用してチェックしてみたいと思います。
必要スペック・推奨環境についてはこちら
使用するグラボについて
使用するグラフィックボードはMSIの「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OCV1」です。
メモリは4GB GDDR5のタイプです。
シングルファンですがうるさいと感じることは今のところありません。
推奨電源ユニットは300Wで補助電源は必要ないタイプのGTX 1650なのでメーカー製PCにも後付できる最高クラスのグラボだと思います。
テスト環境
- GPU:GTX 1650
- CPU:Core i5 10400
- メモリ:DDR4-2666MHz 8GB×2 (合計16GB)
- マザーボード:BIOSTAR B460 GTQ
- SSD:Samsung 980 500GB NVMe (OS)
- HDD:TOSHIBA DT01ACA100 [1TB SATA600 7200] (原神)
- 電源:玄人志向 500W STANDARD 電源
- OS:Windows 10
主要パーツに関してCPUは10世代のIntel Core i5 10400 、メモリは2666MHz 8GB×2枚の16GBです。
Core i5 10400は12世代CPUが最新の現状では2世代前のモデルということになりますが、6つのコアを持ち低価格帯~中級性能のCPUでは驚異のコスパを発揮しBTOパソコンなどでもGTX 1650とよく組み合わせられています。
今回の測定では各測定でのゲーム画面のキャプチャーを見てもらえばわかりますがCPUの性能が問題になることはなく、どちらかというと性能を余らしている状況です。
テスト方法
今回は原神内の「稲妻でのフィールド戦闘」、「稲妻の城下町」、「華清帰蔵密宮(入口前の水中)」でゲーム内の設定「中設定」、「高設定」、あげられるグラフィック設定をすべて最大に上げた「最高設定」の3か所×3設定の9通りをテストします。画面解像度は1920×1080のフルHD(FHD)のみです。
使用するソフトはMSI AfterburnerでGPU使用率やフレームレート(fps)を監視します。
それぞれの場所と、設定を紹介しておきます。
「稲妻でのフィールド戦闘」:稲妻で水フライム相手に4人で元素スキルを連続で出し測定。
実際には元素爆発を連続で使ったり、通常攻撃を連打したりするのでもう少し負荷がかかると思いますが、測定条件を同じにするためこのような測定にしました。
↑の場所で接敵したらfpsの計測を開始し、4人連続でスキルを出し終わったら計測終了です。
「稲妻の城下町」:稲妻上のワープポイントから画面中央の冒険者協会近くのワープポイントまで滑空&歩きで移動して測定。
「華清帰蔵密宮(入口前の水中)」:原神内で一番グラボに負荷がかかる場所だと思われます。ちもろぐさんのところで紹介されていた場所です。ただし、水中のほうが動作が重いので水中に入って測定。水中に入ってから20秒間ほど測定をしました。
「中設定」
「高設定」
「最高設定」:2021/12Ver.2.3での最高設定ですのでよそ様の測定しているデータとはグラフィック項目が異なることがあります。(グラフィック設定がアップデートで追加されています。)
テスト結果
フルHD(1920×1080)中設定
中設定なら稲妻でも余裕です。秘境前は本当に重いのでどこでも60fpsを維持したいならGTX 1650では力不足です。そのほかの場面ではグラボの負荷も100%に張り付いていることは少ないので、裏でブラウジングやYoutubeの視聴などもできるかもしれません。
計測中のCPU使用率及びメモリ使用率(最大値)
- 最大CPU使用率:24%
- 最大メモリ使用率:7.8 GB
CPUの使用率は余裕がありますが、今回の簡単なテストでもメモリは7.8 GB使用しており、8 GBしかメモリーを搭載していないPCでは動作に影響が出る可能性があります。
平均は何とか60fpsですが、GPU使用率が99~100%に張り付いているので余裕はありません。より激しいエフェクトの戦闘をすると実際には平均60FPSを切ることもあります。100%に張り付いているときでも消費電力は130Wを切るぐらいですので低容量の電源でも大丈夫な点はGTX 1650の大きな利点です。
計測中のCPU使用率及びメモリ使用率(最大値)
- 最大CPU使用率:35%
- 最大メモリ使用率:7.9 GB
CPUの使用率は余裕がありますが、今回の簡単なテストでもメモリは7.9 GB使用しており、8 GBしかメモリーを搭載していないPCでは動作に影響が出る可能性があります。
グラボの使用率がほぼ100%で明らかにゲーム中に重いと感じることがあります。映像はきれいなのでずっとこれに設定していたいですが、GTX 1650では最高設定で快適にゲームができるとはいいがたいです。
計測中のCPU使用率及びメモリ使用率(最大値)
- 最大CPU使用率:22%
- 最大メモリ使用率:8.6 GB
グラボの性能が限界で足を引っ張ており、CPUの使用率が高設定より下がっています。、今回の簡単なテストでもメモリは8.6 GB使用しており、8 GBしかメモリーを搭載していないPCではグラボがGTX 1650よりも高性能でも動作に影響が出る可能性があります。
GTX1650単品
GTX1650もグラボ品薄の影響を受けており現在の市場価格は2万円強~3万円といったところのようです。ですがモノがない、売ってないという状況ではありません。単品で買う場合は補助電源が必要なモデルと必要ないモデルがあるので注意しましょう。
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スリムPCにも搭載可能なロープロファイルモデル
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まとめ
高設定までならGTX1650 でも何とか平均60fpsで原神をプレイできます。ただし余裕はないので他の作業を同時にしたりしたいなら設定を落とすかより高性能なグラボが必要です。
今後より重いマップが追加されたり、新しいキャラや敵のエフェクトによってはGTX1650では高設定では60fpsに張り付くのは難しくなるかもしれません。
この記事は2021/12時点の情報で作成されています。
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