【約1万円】類似機種との比較は?「WSR-3200AX4S」Wi-Fi 6対応ルーター、バッファローから発売

2020年11月5日

INTERNET 無線LAN

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画像はバッファロー公式サイトより

バッファロー/BUFFALOは、新世代Wi-Fi 6テクノロジーに対応した デュアルバンドWi-Fi 6ルーター「WSR-3200AX4S」を2020年12月上旬に発売すると発表しました。


今年はWi-Fi 6対応ルーターの低価格化も進みそれに伴いスマホもiPhoneをはじめとしてWi-Fi 6対応機種が増えています。さらには最新ゲーム機PS5もWi-Fi 6に対応することが発表されています。

ここでは既存のバッファロー製Wi-Fi 6対応ルーター「WSR-1800AX4」、「WSR-5400AX6」および実質一世代前のモデルであるWi-Fi 5対応ルーター「WSR-2533DHP3」とスペックを比較しながらスペックを見ていきます。

Wi-Fi 6とは?

今までのWi-Fiと何が違うのかを簡単に説明すると次の3点になります。
  1. 最大通信速度が速くなった
  2. 複数端末同時通信に強い
  3. 接続端末の電池長持ちの節電効果
ここではそれぞれについて詳しくは説明しませんが、どれも一般ユーザーにとってうれしい進化です。

もちろん、今までのWi-Fiとも互換性がありWi-Fi 6に対応していない機器でも問題なく利用可能です。

「WSR-3200AX4S」本体の外観


本体の外観は実質一世代前のモデルであるWi-Fi 5対応ルーター「WSR-2533DHP3」と同じです。

海外製のルーターとは異なり比較的コンパクトで、邪魔になりにくい縦置きが可能です。

その他、土台部分を付け替えることにより壁にかけて運用することも可能です。

IPv6・v6プラスへの対応は?


この機種は「IPv6(IPoE )」及び 「IPv4 over IPv6」いわゆるv6プラス系に対応しています。

v6プラスtransixクロスパスOCNバーチャルコネクトなどがIPv4 over IPv6通信サービスとして有名ですが、基本的にはすべてに対応しているようです。(下記リンクにて)

バッファローによる動作確認済みサービスはこちらからご確認ください

もちろん、IPv6・V6プラス系を使わない回線を利用していても問題なく使用可能です。

また、すでに光電話対応ホームゲートウェイなどのIPv6・V6プラス対応ホームゲートウェイ」などをレンタルして使用している場合は、そのホームゲートウェイにルーターを接続して使用する場合にかぎっては、ルーターが「IPv6・v6プラス」に対応しているかを気にする必要はありません。

セキュリティ規格WPA3と将来性

「WSR-3200AX4S」は2018年に発表されたWi-Fiセキュリティの新規格WPA3に対応しています。

もちろん1世代前のセキュリティ規格WPA2にも対応していますのでWPA3に対応していないスマホなどの機器もWPA2のセキュリティで使用可能です。

今後はWPA3対応のWi-Fi機器が増えていき、WPA2は安全性の面からも過去のものとなっていくと思われます。

その点で「WSR-3200AX4S」はWPA3にも対応していますのでWPA2までの対応ルーターよりも将来的に長く安全に使える可能性が高いといえます。

「WSR-3200AX4S」、「WSR-1800AX4」、「WSR-5400AX6」、「WSR-2533DHP3」スペック一覧比較

メーカーバッファローバッファローバッファローバッファローメーカー
写真写真
商品名WSR-1800AX4WSR-3200AX4SWSR-5400AX6WSR-2533DHP3商品名
Wi-Fi規格Wi-Fi6Wi-Fi6&4Wi-Fi6Wi-Fi5&4Wi-Fi規格
通信速度(5GHz)1201Mbps2401Mbps4803Mbps1733Mbps通信速度(5GHz)
通信速度(2.4GHz)573Mbps800Mbps※574Mbps800Mbps※通信速度(2.4GHz)
ストリーム数(5GHz)2444ストリーム数(5GHz)
ストリーム数(2.4GHz)2424ストリーム数(2.4GHz)
WANポート(INTERNETポート)1Gbps1Gbps1Gbps1GbpsWANポート(INTERNETポート)
有線LANポート1Gbps×41Gbps×41Gbps×41Gbps×4有線LANポート
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)
IPv6パススルーIPv6パススルー
中継機能中継機能
子機機能子機機能
セキュリティ規格WPA3WPA3WPA3WPA2セキュリティ規格
価格7568円11800円13981円8798円価格
発売日2020/72020/122020/72020/1発売日
商品リンク 商品リンク
※2.4GHz帯はWi-Fi 4での通信

WSR-3200AX4Sはどんな人におすすめ?

「WSR-3200AX4S」は細かな違いはあれどスペック的にはWi-Fi 5(11ac)対応ルーターの「WSR-2533DHP3」の5GHz帯にWi-Fi 6での通信機能を追加したものなので、コスパ重視の製品と言えるでしょう。

どういうことかと言いますと、2.4GHzをWi-Fi 6にするよりWi-Fi 4で価格を抑え、4ストリームによる効果を優先してあります。

ストリーム数(=アンテナ数)は基本的に多いほど高性能で、多いほど最高通信速度と同時接続端末数に優れます。

同程度の性能のWi-Fi 5対応ルーターと価格競争ができるくらいの価格に落ち着いてくれば、もはやWi-Fi 5ルーターを選ぶ意味がなくなります。

比較的遠距離での通信も可能な2.4GHzの接続でも速度を出したい場合は、今回紹介した「WSR-3200AX4S」が有力な候補になってきますが、2.4GHzの接続で「Wi-Fi 6」の複数端末同時接続時の低遅延などの恩恵を受けたい場合は2.4GHz帯もWi-Fi 6に対応したルーターを選ぶ必要があります。

「WSR-5400AX6」との比較では、NASなどを使用していたりしてホームネットワークや社内LANでWi-Fi通信を使いこむ場合は5GHz帯での通信が速い「WSR-5400AX6」のほうがよさそうです。

また、本製品「WSR-3200AX4S」は80 MHz帯域までの対応で、4ストリーム時の最大通信速度が2.4Gbpsなので、2ストリームで通信する際の最大通信速度(リンク速度)は1.2Gbps(1201Mbps)止まりとなっています。

160 MHz帯域に対応していて、2ストリームで2.4Gbps(2402Mbps)に対応しているような子機や内蔵受信機をスマホ・PCで使用していて、その能力を最大限利用したい場合は、「WSR-5400AX6」などの160 MHz帯に対応していてかつ2.4Gbps以上(単純に1ストリーム当たり1.2Gbps以上)の速度が出る製品を選ばないと子機の最大限の通信能力を生かすことはできません。(「WSR-5400AX6」は『4ストリームで4.8Gbps』=『1ストリーム当たり1.2Gbps』=『2ストリーム時は2.4Gbps』が最大通信速度)

似たような価格帯で2ストリームで2.4Gbpsに対応したルーターが気になる方はこちらの記事の表が便利です。


動画を見たり、ゲームをしたりと一般的なインターネット利用用途では今回の「WSR-3200AX4S」で十分な性能です。

ただし、ルーターに有線でつないだ場合以上の速度は基本的に出ませんので、インターネットの速度に不満がある場合はルーターを変えるべきなのか、回線を変えるべきなのか見極める必要があります。

また、現在のルーターの電波の強さに不満がある場合はルーターを買い替えるよりも、下記のような中継器を導入することの方が効果的な場合が多々あります。


まとめ

v6プラスには対応していてかつ、比較的長距離での通信が可能な2.4GHz帯の通信速度がWi-Fi 4での通信とはいえ同価格帯のWi-Fi 6対応ルーターと比べて大幅に引き上げられています。5GHz帯の通信速度は上位機種の「WSR-5400AX6」には及びませんが、1Gbpsの光回線の場合はインターネットに接続するうえでは全く問題がないといえます。

1万円前後の4ストリームWi-Fi 6対応ルーターとしてはコスパがいいルーターと思われます。

その他、Wi-Fi速度等のスペックには影響しない細かな機能に差がある場合があるので、製品販売ページ等でもよく確認してください。

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PCパーツ、PC周辺機器に興味を示すおじさん? 初めてPCをばらばらにしたのは10年以上前のこと、それ以来自作PCにはまってしまい自作PC情報を収集する毎日。 ゲームはブラウザゲームをたしなむほどだったが、いつしか本格的なPCゲームをやりだしてしまう。そしてfpsやpingを気にしだしてしまい、インターネット回線や、ルーターなどの周辺機器にものめりこんでしまう羽目に。

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