画像はTP-LINK公式サイトより
ティーピーリンクジャパンは、新世代Wi-Fi 6テクノロジー対応 デュアルバンドWi-Fi 6ルーター「Archer AX73」を2021年3月10日(水)に発売すると発表しました。
昨年はWi-Fi 6対応ルーターの低価格化も進みそれに伴いスマホもiPhoneをはじめとしてWi-Fi 6対応機種が増えています。さらにはPS5などのゲーム機もWi-Fi 6に対応しています。
ここでは既存のTP-Link製Wi-Fi 6対応ルーター「Archer AX10」、「Archer AX20」、「Archer AX50」とスペックを比較、また、他社の同程度の性能のルーターと比較しながらスペックを見ていきます。
Wi-Fi 6とは?
今までのWi-Fiと何が違うのかを簡単に説明すると次の3点になります。
- 最大通信速度が速くなった
- 複数端末同時通信に強い
- 接続端末の電池長持ちの節電効果
もちろん、今までのWi-Fiとも互換性がありWi-Fi 6に対応していない機器でも問題なく利用可能です。
画像はTP-LINK公式サイトより
本体の第一印象はとにかく大きいに尽きます。
製品サイズは 272.5 × 147.2 × 49.2 mm となっています。
「Archer AX10」、「Archer AX20」、「Archer AX50」は大きいながらも別売りの縦置きパーツが販売されていましたが、新発売の「Archer AX73」はさらに大型化し、縦置きは不可で別売りのパーツも現在のところありません。
また従来機種との差としては、背面にあったUSBポートの位置が本体側面に移動しています。
画像はTP-LINK公式サイトより
v6プラスへの対応は?
この機種はv6プラスに対応しています。
Wi-Fi 6対応のTP-LINK製ルーターとしては初の「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)」に対応したルーターです。
公式サイトにて、v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応していることが明記されており、日本の主要なIPv6サービスに対応しています。
※楽天ひかりのクロスパス(xpass)はDS-Lite方式なので対応しています。
セキュリティ規格WPA3と将来性
「Archer AX73」は2018年に発表されたWi-Fiセキュリティの新規格WPA3に対応しています。
もちろん1世代前のセキュリティ規格WPA2にも対応しています。今後はWPA3対応のWi-Fi機器が増えていき、WPA2は安全性の面からも過去のものとなっていくと思われます。
その点で「Archer AX73」はWPA3にも対応していますのでWPA2までの対応ルーターよりも将来的に長く安全に使える可能性が高いといえます。
「Archer AX73」、「Archer AX10」、「Archer AX20」、「Archer AX50」スペック一覧比較
自分の利用するv6プラス系サービス(IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6))が対応しているかどうかを確認しやすいように、上の表の「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)」の項目の「〇」のリンクがメーカーさんの公開している接続確認リストになっていますので是非ご利用ください。
DFS帯とは?
DFS帯は対応ルーターのみ使用可能なWi-Fiのチャネルで、DFS帯を活用することでWi-Fi電波の混雑を解消することができるかもしれません。
特に人口密集地域などでたくさんの家からWi-Fiの電波が飛び交っているような環境では、DFS帯のチャンネルを使用することでWi-Fiを快適に使える可能性が高まります。
類似他社とのスペック比較
自分の利用するv6プラス系サービス(IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6))が対応しているかどうかを確認しやすいように、上の表の「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)」の項目の「〇」のリンクがメーカーさんの公開している接続確認リストになっていますので是非ご利用ください。
まとめ
今回発売された「Archer AX73」は性能が似た国内メーカーのv6プラス系対応ルーターと比較してもスペック面でも価格面でも劣っていないルータだと思います。
ただし、他の同価格帯、同等スペックのルーターと同じで、インターネットにつながるWANポート、端末機器とつながるLANポートともに1Gbpsまでの対応なので、製品スペックとして出ている4803Mbpsではインターネットに接続することはできず、必ず1Gbps以下での接続となってしまいます。
接続可能な端末数は80台と発表されていますので、多くの端末を接続したい方や、エントリーモデルより良いスペックのルーターを探している方で設置するスペースが十分にある方には選択肢の一つとなるルーターです。
その他、Wi-Fi速度等のスペックには影響しない細かな機能に差がある場合があるので、製品販売ページ等でもよく確認してください。
※価格は記事執筆時点
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